2017年1月6日金曜日

[不定期連載] NOIR聖地巡礼 第19話「ソルダの両手」、20話「罪の中の罪」


アニメNOIR(ノワール)第19話と20話の聖地巡礼です。新年になってしまいましたが、NOIRの聖地巡礼記を完成させるべく、残りの話数の聖地巡礼もぼちぼちアップしていきます。


第19話「ソルダの両手」

第19話では物語も後半に差し掛かり、徐々に物語の謎が明かされていきます。冒頭は、夢うつつに何かを思い出しそうになっている霧香から始まります。

「霧香、いたんだー」
家に帰ってきたミレイユ。わざとらしく、霧香の名前を呼ぶところが百合ポイント高いです。


NOIRの起源について書かれた本「ランゴーニュ写本」について知る大学教授の下を訪れた二人。
セーヌ川の橋の周辺を散策したりしましたが、結局、この大学がどこにあるのか分かりませんでした。そもそも、このシーンの背景は、何となく一部パースが崩れている気がしますし、デザインに若干適当感があるため、おそらく、オリジナルデザインのものではないかと思います。

こんな中途半端に日本の学校みたいな門の大学はフランスにありません。

大学入口でイチャイチャする二人。

『ランゴーニュ写本』
この本のタイトルにあるランゴーニュという場所は実在します。グルノーブルから比較的近いので今度行ってみようと思います(4時間かかる上に、電車が1日1、2本夜にあるだけですが...)。
そして、その道中にあるニームという町。ローマ時代の遺跡が残る街で見たコロッセウムもあります。すごく、時に忘れられた場所感が半端ない街です!もしかすると、荘園のモデルはニームなのかもしれません。近くのアルルも荘園っぽいです。ニーム、アルル間は電車で25分なので、すぐに行けそうです。


ランゴーニュ写本の手がかりを調べるべく、霧香が向かった図書館。正直、この建物と左の教会っぽい建物がどこにあるのか分かりませんでした。

左側の教会みたいな建物はパリのモスク(グランド・モスケ・ド・パリ)が少し似ていますが、アニメの教会の入口の形状はゴッシク様式です。入口の雰囲気はノートルダム大聖堂の入口を使って描かれているような感じがします。もしかすると、これもオリジナルデザインなのかもしれません。


ランゴーニュ写本を所持しているオーストリアの富豪キャスパー・エドリンガーの下を訪れた二人。しかし、ランゴーニュ写本はすでに火事で焼失していたことが分かり、捜索は振り戻しに。
そして、そんな二人を待ち受けていたのはソルダの刺客たちと、その刺客に狙われるクロエ。霧香とクロエ+ミレイユ、3人のノワール候補者は共闘の末、ソルダの刺客を撃退するのですが、霧香とクロエのみごとなコンビネーションの前に疎外感を感じるミレイユ。

霧香とクロエを離れたところから見つめるミレイユ。こういうシーンよく百合系の漫画でありますよね。「ズキッ」ていう擬音つきで。NOIRは意外と百合作品の王道を行っているような気がします。

パリに戻った二人。上のパリの風景は画面が暗すぎて、よく分かりません....

最後のシーンで出てくる、噴水がある公園は、パリのどこかにありそうですが、噴水のデザインなどが変えられていると特定できません。ただ、このような比較的小さい噴水の公園は意外と少ない気もします。だいたい、チェイルリー庭園やリュクサンブール公園など噴水がある公園では、小型の帆船を浮かべて遊べる程度の大きさはあります。

これくらい小さい噴水だと、ルーブル美術館裏のコメディ・フランセーズ横にある噴水がこんな感じです。上の写真では、フランスの国旗の色にライトアップされてます。ちなみに、この噴水の近くには日本食レストラン街があるサン=タンヌ通りなどがあります。他にも近くにはブックオフや、ヤマト運輸パリ店、ジュンク堂などもあります。



第20話 「罪の中の罪」

19話でクロエとの共闘から、徐々に記憶を取り戻しつつある霧香。ミレイユと霧香の間には大きな溝が生まれてしまいます。そして、このお話ではこれまで明かされてこなかったアルテナの過去、ソルダやNOIRの起源について語られます。後半Bパートでは霧香とミレイユのソルダの最後の刺客との死闘が描かれます。

「それは、古い古い物語...」
Aパートではクロエを寝かしつけるアルテナが、クロエにせがまれランゴーニュ写本の中に記された、ある古い物語について語ります。その物語こそが、ソルダの誕生、NOIRの起源なのです。

そして、20話から突如登場する、ソルダの幹部たち。声が渋すぎます!この裏社会の大物感はすべてのアニメの中で群をぬいている気がします。ソルダの幹部のシーンはすごく好きです。エヴァンゲリオンのゼーレっぽくて。

クロエが寝た後。クロエを見つめる冷徹なアルテナの目線がクロエのこの後の運命を暗示しているような気がします。たぶん、これは伏線なのでしょうね。

ところで、たまに映画とかでも、ろうそくをジュッって指で消すシーンがありますけど、これ滅茶苦茶熱くないですか!?試しにアロマキャンドルでやってみましたけど、普通に火傷しましたよ!超熱かったです(アホデスネ)!皮膚が白くなって硬くなった...。なにかコツがあるのでしょうか?そもそも、なぜ口で吹いて消さないんでしょうか?

そして、アルテナの過去の回想シーン。アルテナはかつて戦争孤児だったようです。まさに、ランゴーニュ写本の中に描かれている物語と同じ光景を目の当たりにしたわけですね。歴史は繰り返され続けるということでしょうか。

この前のシーンから流れている"Le grand retour"という壮大な雰囲気のBGMは途中から曲調ががらりと変わります。この曲調の変化がアニメーションと連動していて、すごくかっこいいんですよ!そして、この今日の変化はアルテナが変貌する様も表しているようで見後すぎます。梶浦由記の曲の中でも、特にお気に入りの一曲です。

Bパートでは、ソルダの最後の刺客たちが、いよいよミレイユのアパートに乗り込んできます。仮面をつけているところが、他の刺客とは一味違います(でも、弱い)。

一歩間違えば落ちる暗闇...。

戦いは屋根の上で繰り広げられます。この屋根はミレイユの家の周辺なので、パリのサンジェルマンデプレ周辺ということになりますが、具体的にどこなのかは分かりません。


ちなみに上の写真は、パリに住んでいた時の家から見た風景です。一番奥の建物がルーブル美術館です。フランスでは、だいたいどこのアパートもこんな感じに屋根の上に小さな煙突がついています。こんなところで二人は戦っているんですよ!



「最後の道しるべを」

20話の最後のシーン、クロエはいきなり霧香に向けて、銃の引き金を引きます。


19話、20話でもパリの風景が若干でてきますが、半年間パリの街のいたるところを歩き続けた自分でさえ分からないような建物ばかりでした。かなり、オリジナルデザインっぽい気がします。


長い時間をかけて、NOIR聖地巡礼記を作成してきましたが、パリを舞台にしたお話はあと残り2話です。NOIR聖地巡礼パリ編もあと少し。


                        NOIR聖地巡礼 第21話「無明の朝」

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