2016年8月6日土曜日

[不定期連載] NOIR聖地巡礼 第2話

NOIR第2話の聖地巡礼です。
第2話では、舞台をフランスパリに移して、霧香とミレイユの二人がNOIRとしての初仕事をするお話です。1話と異なり、2話は舞台がパリなため、パリの風景がたくさん出てきます。


<冒頭:親子の爆殺シーン>

第2話の冒頭では、いきなり親子が爆殺されるという衝撃的なシーンから始まります。このシーンに出てくる家や道路はパリの郊外のどこにでもあるような風景なため、どこかは分かりません。雰囲気的には東の方のイレネ・ブラン通りやモンマルトル付近に似た風景があります。


<パリの街でショッピング>

タイトル後はミレイユのショッピングシーンに霧香が付き合うシーン。いろいろなお店が出てきますが、さすがにこれだけだとどこかは分かりません。1枚目のカフェは看板に“PALAU CAFE MADLEINE”と書かれていますが、そのような名前のカフェはありません、MADLEINEと書かれているので、マドレーヌ寺院の付近も散策しましたが、それらしきカフェはありませんでした。


シャンゼリゼ通りの有名なカフェ「フーケッツ」はアニメ本編でも実際の店名が表示されています(パラソルで少し隠れていますが)。でも、デザインは少し変えられています。


アーケードのシーンも実際の風景に結構場所があります。フランスではアーケードは“パッサージュ”や“ギャルリ”と呼ばれています。アニメ本編に出てきているのはパリの1区の日本人街にあるパッサージュ・ショワズール(Passage Choiseul)です。プロダクションスケッチを見ると、実際には二種類のアーケードが組み合わされていることが分かります。床と天井のデザインはパリのアーケードで一番美しいといわれるギャルリ・ヴィヴェンヌ(Galerie Vivienne)が使われています。

↑ギャルリ・ヴィヴェンヌの写真。


ワインが売られている店もギャルリ・ヴィヴェンヌにあります。一部変えられていますが、店名も実際のものとほとんど同じで「Lucien Legrand filles & fils」というお店です。


その他にもパリにはたくさんのギャルリ/パッサージュがあります。左のギャルリ・ヴェロ=ドダは「異国迷路のクロワーゼ」で、湯音たちがいるギャルリ・ド・ロワとして出てきます。アニメ本編ではこちらもいろんなギャルリのデザインが少しずつ組み合わされているようです。

二人が通りを歩いているシーンはシャンゼリゼ通りの風景がそのまま使われています。このシーン、ミレイユはそのまま素通りしますが、霧香は何かを見ています。いったい何を見ているのでしょう?前のシーンでもミレイユは普通にショッピングをしていますが、霧香は周りをキョロキョロ見ています。ミレイユはパリの風景を見慣れているので、周りの建物に見向きもしませんが、霧香にとっては珍しい風景なので、霧香は観光客気分なのかもしれません。もう一つの解釈は、隙だらけのミレイユと周りを常に警戒している霧香という対比が描かれているかもしれません。上のシーンはスナイパーの狙撃ポイントを見ているのかもしれません。ちなみに、この建物はフランスの家電量販店Fnacがある建物です。

冒頭の屋外カフェのシーンと


二人がカフェでお茶をしているシーンですが、実際に現在のパリでこんな風にパラソルが置かれているカフェはほとんどありません。

実際のシャンゼリゼ通りのカフェはこんな感じでパラソルではなくテント状になっています。


後ろの建物のデザインから判断してサン=ジェルマン=デ=プレ教会前のレ・ドュ・マゴの方がどちらからというとデザイン的に近いです。ちなみに冒頭に出てきた通りのカフェとミレイユたちがいたカフェはデザインが似ていますが、パラソルの色やテーブルの色が異なるため、おそらく違うカフェです。


<葬式のシーン>

ジージェン隊員の葬式のシーンはおそらくサン=ジェルマン=デ=プレ教会です。全体像が見えないため、断言できませんが...。当然ですが、お墓はありません。現代のパリでは教会の付近にこのようなお墓はありません。10世紀辺りは教会の下などに墓地が設置されていたようですが。


<ミレイユの家>

ミレイユの家は海外のファンの方のサイトでもいくつか予測が立てられていますが、その場所は実際にはヴィスコンティ通りだと思われます。アニメ本編では実際の通りよりも短くなっていますが、地面の感じや通りの幅、奥の建物のデザインがかなり酷似していること、また、この通りからであれば、サン=ジェルマン=デ=プレ教会もアニメと同じように見えることから、この通りがミレイユの家のある場所だと考えられます。ヴィスコンティ通りはパリで一番古い通りです。通り沿いにはバルザックの家などもあり、人気の通りのため、この通りの家賃はかなり高いです。

こんな感じの家がパリにはどこにでもあります。BEETRAINのロケ班はおそらくこのあたりのホテルか短期アパートに泊まったのでしょう。ちなみにこの辺りの地区はパリでも家賃が最も高い地区です。エレベーターがあるかどうかなどにも左右されますが、ミレイユの家の広さだと、月額日本円で30~50万円くらいだと考えられます。自分の家も30m2くらいですが20万円超えています。さすがに高いので引っ越す予定ですが、フランスは9月から新学期のため、この時期はアパートの競争率がめちゃくちゃ高いです。見学に行ったら、数人は見学に来ています。不動産屋にメールを送っても無視されるくらい、激戦です...。

この風景が見えるアパートに何とか住めないものか...?


<ルグランとクレッソワの密会シーン>
ルグランが歩いていた通りの神殿のような建物はパンテオンです。デザインはほぼ一緒ですが、通りの建物がカラフルになっていたり、信号の向きが違っていたりします。アニメと同じ向きの信号はもう少し奥の方にありますが、そこの位置からだとアニメと同じ感じには写真を撮れません。
パンテオンは、キュリー夫妻やヴィクトール・ユゴー、ヴォルテールなどフランスで活躍した著名な人物が眠る霊廟です。

しかし、ルグランとクレッソワがあっていたレストランは、デザインが特徴的なのですぐに見つかると思ったのですが、これが全然見つからない。

後半の密会シーンではこのレストランがエッフェル塔の近くの通りにあることが分かるのですが、その通りには、そんなレストランはありません。ちなみに、パンテオンからエッフェル塔までは歩いて30分以上かかるので、ルグランがこの辺を通った理由は謎です。

シーンのカット切り替えに使われているのは、ご存知エトワール凱旋門です。これはエッフェル塔から撮影したものです。

<クロッソワのアジト>
クロッソワのアジトに関しては似たような建物がたくさんありますが、おそらくコレージュ・ド・フランスです。ルーブル美術館も似ていますが、窓の形や屋根の形が大きく異なります。

ただ、その横の階段は実際の風景にはありません。パリは平地のためこういう階段がある場所はかなり限定されます。イレネ・ブラン通りの付近やモンマルトル付近に似た場所はありますが、こんな感じの雰囲気の場所はパリにはありません。

<最後のシーン>
第2話の最後のシーンは二人がセーヌ川沿いを歩いているシーンです。実際にはこのシーンはセーヌ川のいろいろな場所が組み合わされています。背景を見ると、シーンごとに木の生え方や本数がぜんぜん統一されていません。このアニメよくよく背景に目を凝らすと、こういう適当さがうかがえます。最初のシーンの背景に見える建物はデザインが簡略化されていますが、ルーブル美術館です。2枚目はノートルダム大聖堂近くのサン=ミッシェル付近です。ただ、実際の風景では木が生えていません。そして、この周辺はかなりくさいです...。3枚目のシーンは対岸のシテ島の道のように見えます。背景の尖塔がノートルダムの対岸にある尖塔のように見えます。

しかし、背景の尖塔はもしかすると、マリー=アントワネットが幽閉されていたコンシェルジュリーなのかもしれません。コンシェルジュリーはちょうどノートルダムの反対側に位置します。二人の立ち位置的にその可能性が高いように感じますが、微妙です。


<最後に>
2話は舞台をパリに移したことから、パリの日常風景がたくさん出てきました。有名な観光地も出てきますが、NOIRではB級以下の観光スポットが結構出て来ているような感じがします。BEETRAINのロケ班はかなり手広くパリ市内を回ったようですね。


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