2017年12月14日木曜日

スターウォーズ最後のジェダイは良作ディズニー映画


フランスでいち早く、スターウォーズEP8最後のジェダイを見てきました。
本日が公開初日です。
フランス語版のサブタイトルは「Les Deriniers Jedi」
Les Derniersと複数形になっているところが味噌です。最後のジェダイは一人じゃない!

やっぱり、スターウォーズということもあって、コスプレイヤーがちらほらと劇場内にいました。でも、前回の、EP7のときと比べて、若干、その数は少なかったです。
ちなみに客席は、ほぼ満席でした。1週間前に予約したら、その時点でほぼ満席でした。


今回のお話はEP7の終盤から、そのまま続いく形で始まります。監督がJ.J.エイブラムスからライアン・ジョンソンに変わったこともあり、前回とは少し作風が変わっています。

まず、最初に思ったことは「ディズニー映画っぽい!」という点です。
今回は、愛らしい動物のお友達がたくさん登場します。この愛らしい動物たちとともに、主人公たちがピンチを切り抜けるわけです。最初見ていて、ポカフォンタスかライオンキングでも見ているのか、俺は?と若干否定的に見ていましたが、見ていて、だんだん、これはこれで悪くないのではないかと思うようになりました。少なくとも、親子連れで見るのには適した設定だと思います。

あと、もう一つ、コメディタッチのシーンが増えました。開始早々から、シリアスな展開の中、ハックス将軍と、ポーのコメディタッチのやり取りが繰り広げられます。これまでのスターウォーズだと、基本的に前編シリアスな展開のみで構成されるシーンが多く、たまにR2-D2やC-3PO、チューバッカなどのマスコット的キャラが面白いことをやる程度でしたが、今回は、全体的にギャグが多い。そのため、映画を見始めたときは、「こんなのスターウォーズじゃねえよ!」って思いながら見ていたのですが、だんだん、これも悪くないと思うようになりました。普通に面白いし。確かにスターウォーズじゃないけど、ディズニー映画と融合した、新たなスターウォーズとして見ると楽しめると思います。古参のスターウォーズファンがどう思うか分かりませんが。
最後のシーンの星を見上げる少年のシーンもこれまでのスターウォーズの雰囲気とはかなり違います。でも、新たな希望の象徴として、このシーンは個人的にありかなと思いました(※このシーンを見て、銀河英雄伝説が見たくなりました)。

では、ここから、なるべくネタバレをしないように見どころをいくつかピックアップしてご紹介します。後半からネタバレあり。

■ヨーダが出る!
どこで出るのかは、映画を見てのお楽しみです。フォースと一体化したジェダイって最強なんじゃね?と思いました。もう神様だよ...。

■ルーク強すぎ!
ジェダイマスターであるルークが戦うシーンもあります。

■カイロ・レンやレイ、フィンの成長
今作の主人公的キャラクターである、この3人の成長にも注目です。カイロ・レンに関しては、今作では、むしろベン・ソロというふううに、カイロ・レンではなく、ベンという一個人として扱われている演出もいいと思いました。テザームービーでもありましたが、フィンと、キャプテン・ファズマの決闘も見どころです。「システムに戻れ」というキャプテン・ファズマはフィンにとって、打ち破らなくてはならない最大の壁なので、フィンの成長を描く上で重要な山場です。そして、レイはジェダイの修行の後、より強大な力を手にします。

■ルークの過去
ルークが疾走するに至った理由についても明かされます。

■レイアがフォースで宇宙を飛ぶ!
正直、「そんな馬鹿な!」「これはねーよw!!」と思いました。もはやコメディです。ありかよ、これ?まあ、でも面白いので、ぜひ劇場で確かめてください。フォース最強すぎる...。もう誰も、レイヤを殺せないよ。

■画面構成へのこだわり
物語の後半で、塩の惑星にレジスタンスが追い込まれるのですが、このシーンの画面構成がかなりこだわりを感じます。
塩の色が赤色で、これが血の赤色のように見えます。スターウォーズといえば、戦艦や小型艇で戦うシーンが多いですが、小型艇で戦いながらも血しぶきを出す演出を今回は試みています。また、このシーンでのライトセーバーでの決闘シーンは、日本の侍映画にかなりオマージュしている感じがします。ニーアオートマタの最後で9SとA2が決闘するシーンと同じ構図です。そして、戦艦の残骸から回収した大型ブラスターが夕日を演出していて、侍映画のように夕日をバックにして戦う雰囲気を演出しています。

などなど、ネタバレのない範囲で見どころを書いてみました。
2時間半ほどの映画ですが、ディズニー映画として楽しめると思います。少なくとも、映画が終わったあと拍手喝采とともに、いたるところで「Very nice!」や「Trebien!」といった声が上がったので、自分以外のお客さんも楽しんでみていたと思います。
日本では15日からの公開ですが、ぜひ映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか?



※ここからネタバレありの感想。ネタバレを気にしない人だけ読んでください。












■スノークって結局誰だったの?
まさかのカイロ・レンにぶった切られたスノークですが、結局何者だったのでしょうか?やっぱり、ダースシディアスだったのだろうか?カイロ・レンに対して「新たなベーダーだ」とか言っていたし。でも身長とか、いろいろ違いすぎる...。もしかしたら、フォースを使えるシスの生き残りAくらいの人物なのかもしれません。結局、ベン・ソロの成長を描くための材料として存在しただけの人物でした。

■レイとベンの共闘
前作から、ベンは自分の中に迷いがある人物として描かれており、そのことから、もしかしたらフォースの暗黒面から戻ってくるんじゃないか>というファンの予想がありました。それを、一瞬だけでもレイとベンの共闘シーンというかたちで見せてくれたのはうれしいサプライズです。

■レイア死ななかったけど...
キャリー・フィッシャー亡くなられましたが、レイヤ今作で死にませんでした。レイアのシーンは撮り終わっていますという発表でしたが、次回作もレイア出るってことですか?
やっぱり、レイアはあのシーンで死ぬ必要があったのでは...。しかし、フォースで宇宙を飛ぶのは反則でしょ!そもそも真空状態でどうやって生きているんだよw?

■スノーク亡き後のフィーストオーダー
スノークという指導者を失い、ファーストオーダーを指揮するのは、新たなサプリムリーダーのカイロ・レンと、ハックス将軍のみ。同い年くらいの二人ですが、しょっちゅう暴走するカイロ・レンと対照的で、比較的冷静な判断が下せるハックス将軍(※)。でも、まだまだ、年相応に二人とも精神的に不安定なところがある。こんな状況で、果たしてやっていけるのかファーストオーダー?ハックス将軍もストレスで死にそうです。
今回のトリロジーはレジスタンスとファーストオーダー双方のメインキャラクターの年齢が若いので、ティーンエイジャーの成長物語をテーマにしているような気がします。

※なんとなく、個人的にこの二人の組み合わせは、腐女子受けしそうだなと思いました。

■I am not a last Jedi.
決闘のシーンのルークはいろいろかっこよすぎです。
ベンに対して、「戦争はこれから始まり、レジスタンスは今日誕生する」と言い残すルークですが、ここまで壊滅的になったレジスタンスがどう立ち直すのか、次回作が楽しみです。そして、また会おうといって、消えるルーク。その後、力を使い果たしてフォースと一体化してしまうところまで、ルークの見せどころ満載でした。
遠く離れた星から、あのような大立ち回りを演じるとは、フォースすごすぎです...。

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