2017年10月5日木曜日

メアリと魔女の花感想

遅ればせながら、日本に一時帰国したので、ついでに米林宏昌監督、スタジオポノックの作品、「メアリと魔女の花」を見てきました。公開開始からかなり時間が経ってからの視聴です。

この作品、あまり評判がよくないとは聞いていましたが、うーん、正直、自分もあまり面白くなかったと思います。なんだか、無駄に長い映画を見せられていた気が...。

前作、「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニ―」と違い、今回の作品では宮崎駿のジブリアニメに出てくる独特の水の表現や、マスコットみたいなキャラクターがふんだんに使われていました。この辺が、何となく宮崎アニメの劣化コピー感を出している感じがします。
これに加え、天空の城ラピュタっぽいシーンやもののけ姫っぽいシーンも導入され、さらに劣化コピー感を増す形に...

魔法学校の描写も無駄に長すぎて、この辺りですでに、だるくなってしまいました。確かに、ジブリの背景クオリティはすごいですが...。やはり、もう少し、時間をかけて描写すべきシーンとそうでないシーンを区別する必要があると思います。押井守の風景描写シーンより長いです...。

少し気になったのは、最後のエンディングにはクレジットに「感謝 高畑勲、宮崎駿、鈴木敏夫」の表記が。アニメでこんな表記始めてみました。論文のAcknowledgementみたいな感じでしょうか?

正直、この作品は米林監督と相性があまりよくない感じがしました。米林監督のこれまでの作品はどれも非常に地味なものばかりで、登場人物もメインで二人くらいなのに対し、メアリと魔女の花では、宮崎アニメのような、どちらかといと正反対に位置するアニメを無理やり作ろうとして、うまくいかなかった感じがしました。米林監督は、情報量の多いファンタジー作品よりは、シンプルな現代ファンタジーアニメを作るのに向いていると個人的には思います。

メガヒットにはならないかもしれませんが、今後は米林監督の得意な分野でオリジナルの作品を開拓していってほしいです。

次回作に期待しています。

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