2016年12月9日金曜日

新海誠監督新作「君の名は。」感想


日本で話題になっている「君の名は。」がフランスにも上陸!
パリよりもいち早くグルノーブルで上映されました(グルノーブルに住んでいて良かった)。

La Caserne de Bonne裏の小さな映画館で上映。残念ながら、1日限りの上映ですが、気になっていた作品なので映画館で見れてよかったです。

↑三葉のイラストを描いてみました。個人的にポニテがベストな髪型な気がします。モブキャラっぽくなりますが。


以下ネタばれを含む。


今回も、監督・脚本・原作・編集新海誠!すごいっ!
相変わらず、背景描写がすごい。日本の美しい風景があんなにきれいに再現した映画は過去にこれまでないと思います。千と千尋の神隠しでさえ、このクオリティには達していないと思います。これは海外の人には絶対受けると思います。とにかく、1シーン1シーンが一枚の絵のようです。

ストーリはよくあるタイムリーㇷ゚もの世界系だと思いますが、よくできてた構成になってると思います。ネタバレが怖かったので、今回は全く前情報なしで映画を見ましたが、内容もすんなり入ってきたと思います。そして、新海監督がやりたかったこと、青春恋愛もの(新海誠おなじみの遠距恋愛)、SF要素などいろいろな材料すべてが盛り込まれてできている。まさに、新海誠の最高傑作だと思います。

まどマギの影響で、バッドエンドで終わるんじゃないかとひやひやしながら見ていましたが、ハッピーエンドで終わってよかった。特に、山の頂上で二人の時間が終わったシーンのあと、「結局過去は変えられないエンド」になるんじゃないかと心配でした。最後に二人がちゃんと再会できてよかったです。

あと、今回印象的だったのは、キャラデザが今までと比べてレベルアップした気がします。これまでの新海監督作品では、確かに背景のクオリティは滅茶苦茶高いですが、キャラクターのクオリティはそこまで高くはありませんでした。しかし、今回は人物の作画にも力が入っていたように感じました。全体的に新海誠監督の集大成
という感じでした。


通常、フランスでは映画が終わったと、スタッフロールの際にみんな席を立ってしまうのですが、この映画では、スタッフロールで誰も立ちませんでした。じっと席に座って、日本語のエンディングテーマを聞き、エンディングテーマが終わった後、拍手喝采が起こりました。フランス人にも大変好評でした。

「君の名は。」はパリは28日公開だそうです。1日限定公開です。正直、もう一度見に行こうかどうか迷っています。
日本でもまだ上映されているのかどうか分かりませんが、この作品は映画館の大きなスクリーンで見たほうがいいです。グルノーブルの映画館はそこまで大きくなかったですが、日本で大きなスクリーンで見れるチャンスがあるなら、この圧倒的なクオリティを楽しむべきです。


ブログを書いていて気づきましたが、「君の名は。」はタイトルの最後が「。」で終わるんですね。これって、何か深い意味があるんでしょうか。やっぱりあるんでしょうね。「君の名は....」といってその後の続きが出てこない。だから、きっと「。」でタイトルを終えているんでしょうね。英語版のタイトルに「Your name.」もピリオドで終わっています。果たしてこのニュアンスがフランス人にも伝わるかどうか....。

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