2014年11月23日日曜日

ノーラン監督の最新作「インターステラー」観てきました!

Inersteler


クリストファー・ノーラン監督の最新作「インターステラー」を観てきました。
予告編の段階から気になっていた作品ですが、期待を裏切らない良い作品でした。




本作のストーリーの大枠は、簡単にいうと崩壊寸前の地球で暮らす家族と人類を救うため、主人公がフロンティア求めて広大な宇宙に旅立つという内容です。でも、雰囲気的に一番近いのは「ミクロの決死圏」かもしれません。科学に対する人類の開拓心を刺激する作品です。しかし、その中で人間の裏切りといったダークサイドな要素も描いているところがかなり近い。今回は生体内ではなく、それを広大な宇宙空間を舞台に描いた感じかなと思います。


■科学に裏付けられた映像演出


演出面に関してはノーラン監督は相変わらずリアリティを追及する人だなと思いました。その特徴がこの作品ではものすごく活かされていて、例えば宇宙空間では音がしないとか、シャトルの打ち上げとかも一見徹底して地味な演出のようですが、とことん考え抜かれている。ダークナイトの時とかもそうですが、一つ一つのカットが物理的におかしくないか、徹底して検証しているところがすごい。今回は物理学者(キップ・ソーン:Science 2014, 346でも取り上げられています)も製作陣に加えて、とことんSFを追及した作品だと思います。科学的根拠を背景にして作られた映像美がすばらしいと思います。これまでのインセプションやダークナイトと同様にとにかくワンカットワンカットへのこだわりがすごく感じられる映画でした。また、これまでの作品のメイキングを見てみると、どうやらノーラン監督は限られたシーン以外ではほとんどCGを使わないというこだわりを持っているようです。可能な限り、科学的手法を駆使して実写で撮るというノーラン節は今回の作品ではどうだったのでしょうか?少なくともシャトルの打ち上げは実写のようですが。意外とブラックホールの映像なども実際の写真とかをうまく使っていたのかもしれませんね。すごいリアリティのある映像でした。とにかく壮大。少なくても、ここ数年で自分が観たSF作品ではずば抜けてトップな気がします。ぜひ、IMAXシアターで見るのをお勧めします。


■空間の表現


空間の表現に関してですが、5次元空間の視覚化もかなりアイディアを練ったのだと思います。通常、視覚的に表すことができるのは3次元までですが、本作では、3次元空間を時間の座標軸上に並列化させることで4次元を表しています。5次元目の重力だけは、砂の体積パターンという形で、固定された3次元空間内に表現しています。やはり、5次元を視覚化することは難しい、というか不可能。人間が3次元以上の多次元を理解するには(x,y,z,t,g)というふうに座標で示すしかないでようですね。


■カメラワーク


個人的におもしろいと感じたのは、主人公が宇宙空間に投げ出され漂うシーンです。このシーンでは主人公だけをアップで撮り続けていますが、この演出が見ている側に息苦しさを感じさせる効果として働いているような気がします。広大な宇宙空間をバックに主人公をただ一人小さくぽつんと映すのが、たぶん典型例だと思うのですが、ここを敢えてアップで撮り続けるというのは非常に興味深かったです。確かに周りは広大な宇宙空間ですが、実際、こういう状況になると、そこにあるのはヘルメットと宇宙服からなる狭い閉鎖空間しかないのではないでしょうか?ここに関しては、ゼロ・グラビティを見て比較してみる必要がありそうです。


■劇伴


音楽に関しては、今回もこれまでと同様にHans Zimmerが担当していますが、Hans Zimmerっぽさが薄かったように思います。曲は普通に良かったのですが、ダークナイトやインセプション、加えて、ゲームのCALL OF DUTYとかで流れているBGMとは少し雰囲気が違うような気がします。もしかしたら、今回の作品はノーラン監督にしては珍しく、家族愛をテーマとした、視聴者の感情にうったえ泣かせるシーンが多かったからかもしれません。




インターステラーは最近見たSF映画の中では、かなりいい出来だと思います。自分は「2001年宇宙の旅」をまだ見たことがないんです。手元に観れる環境があるにも関わらず、あえてこれを残してあるのは、きっとこの作品がかなり面白いのだろうと思ってのことです(まだ消化したくない)。しかし、そろそろ、この作品を観る時が来たのかもしれません。過去の名作と比較してみることで、さらなる発見があるのかもしれません。本作品中で出てくるロボットとかも「2001年宇宙の旅」で出てくるというモノリスを参考にしているのかもしれません。


あとは、もう少し物理を勉強してからみたいですね。この映画はかなり内容が難しいと思います。メメントやインセプションは複雑なパズルのようで理解しづらいところがありましたが、今回は基礎的な物理の予備知識も要求されます。特に、宇宙コロニーを作るには重力操作が必要になるわけですが、その方程式の答えがブラックホールの中にあるという部分があまり理解できませんでした。この辺りを勉強してから、もう一回観たいですね。




2014年11月2日日曜日

魔法少女まどか☆マギカオールナイト上映会

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新千歳空港国際アニメーション映画祭にて開催された魔法少女まどか☆マギカオールナイト上映会に行ってきました。(現在、千歳空港に閉じ込められている)



前日の夜22時から翌日朝4時半まで劇場版前後編と新編叛逆の物語まで一挙上映です。ノワール以来の久々のオールナイト上映会ですが、さすがに徹夜でアニメを見るのはつらい。





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↑ひとみナイトメア戦のあとってみんなさわやかにしているけど、これって徹夜で戦っているんですよね。なんでこいつらこんなに元気なんだ!?実際はこんな(↑)感じのはず!
映画観終わった後の自分らはこんな感じでした・・・。若さかー、これが若さなのかー!?





でも、意外とノワールの時ほどはきつくなかったです。まどマギは何回見ても面白い。寝ている人も少なかった。劇場もほぼ満員。叛逆の物語公開から一年が経つというのに、この人気!



今回、上映されたのはちゃんとオリジナルのフィルムだったので良かったです!ブルーレイ版はいくつか気に入らない演出の変更があるんですよ。特に叛逆のエンディングの最後。まどかとほむらが手を取り画面の奥に向かって走っていくカット。ブルーレイ版はスタッフロールにクレジットされている人数がオリジナルのバージョンよりも多いため、最後のこの重要なシーンで尺合わせのために、二人の走る速度が不自然に速くなっているんですよ!



やっぱりオリジナル版が一番いいです。





あと、全編通してみると、最後にほむらがまどかにリボンを返すシーンの切なさが増しますね。まどかの答えが分かっているのに、自分を認めてほしいという気持ちも入り混じった複雑な心境で、ほむらがあの質問をしたと思うと切なくなりますね。





続編の発表はまだですが、続編があってほしい反面、ほむらが失恋したところで終わっても切がいいような気がしてきました。叛逆以上の作品って全然想像できないです。ここまでの作品をもう一回作るのって、やっぱり不可能な気がします。






↓ちなみに空港にはまどマギの痛車が展示されていました。





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↓マミさんもいました!











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そして、映画上映後





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ベベぇぇ!!何があったんだべべぇっ!



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寝てる!べべが寝ている貴重な写真が撮れました。





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しばらくして、スタッフの人がべべを起こしに来ました。
べべが起きる瞬間を捉えた貴重な動画は肖像権的な問題で非公開。