2009年5月29日金曜日

Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第八話「急変」

[アニメ感想]Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第八話「急変」



忙しくて、1週間遅れの更新です。真下版ファントム第8話です。



今回は物語が急展開を迎えます。



アインをとるかクロウディアをとるか選択を迫られるツヴァイと、怪我を負い追い詰められたアイン。第1章もいよいよ終わりが近づいてきました。



時間がない中更新しているので、今回はとてもショートに。


第8話はエロティックな感じを演出するのに凝っていました。クロウディアはもちろんのこと、マグワイヤのセクシーショット、そして、何よりもツヴァイがアインの体から銃弾を抜き取るシーンが一番手が込んでいました。銃弾を抜き取るというシーンをあたかもベッドシーンのように描いています(テレ東いいのか?パンツは駄目なのに。まあ、別にまずい描写をしていないから問題はないのですが。お茶の間で家族といっしょに見ている中高生には気まずい空気が流れることでしょう)。


今回は真下流エロスの演出が輝いてる回でしたね。


物語の3分の1が終わろうとしています。早いものですね…。


2009年5月18日月曜日

Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第七話「過去」

[アニメ感想]Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第7話「過去」


前回までと違い再び原作シナリオの展開に戻りました。


クロウディアの陰謀、そして、ツヴァイの失われた過去の記憶がよみがえる。


第7話は1章の後半に入るあたりのお話、クロウディアの陰謀が動き出します。

原作どおり高速道路のドライブインで梧桐たちとの密会のため、クロウディアがツヴァイにフェラーリを運転させ激走するシーンがありましたが、原作ほど長々としたものではありませんでした。原作はこのシーンがやたら長かったような気がします。

梧桐と志賀がしゃべりましたが、どうも声に違和感を感じる。梧桐は若すぎるし、志賀にホッシーをあてるのはなんか合わない気が。「へい」っていう台詞が(笑)

今回も前回と同様、独特な演出は少なかったです。

電車がトンネルに入って行き、そこからツヴァイの夢の中の過去のシーンに入っていくシーンの切り替えは、まあ、映画などではよくある表現ですが、アニメでやるのは面白いと思います。

このシーンの前にツヴァイがフェラーリを運転しながら満足げに微笑を浮かべていますが、自分自身で車を運転し進むツヴァイと、電車に乗せられていくアインの対比が面白いです。二つの乗り物の違いを生かした演出です。

アインの夢のシーンで描かれた風で葉が飛んでいるシーンはMADLAXを意識したのだろうか。また、このシーンで二人が線路の上を歩いている描写は何か他の映画であったのではないかと思います。夢の回想がアインの冷たい一言で急に終わり、「確かめにいきたいと思わないのか」というツヴァイの言葉に対して「そこに私たちの居場所なんてない」と切り捨てるアイン。過去への道しるべになるかもしれない夢。しかし、もはや後戻りはできない二人。そして、自分が面白いと思ったのは、このシーンの終わりで二人が歩いている線路の先が途切れていることです。過去にも戻れない二人、しかし、未来もないということの暗示なのではないかと自分は思います。線路というのはしばしば人の人生に喩えられるようです。

線路の描写はノワールでもありました。第18話「私の闇」でご機嫌斜めなミレイユと霧香が喧嘩をしてしまう話です。ミレイユに「消えて」と言われ別れた霧香は一人で線路をとぼとぼと歩いています。その線路の片方だけが途切れていて「いつも、二本とは限らない…(ぼそっ)」という霧香の台詞。この表現は凝っていて面白いです。また、この喧嘩の原因は三人の三角関係によるものですが、ファントムではアイン、ツヴァイ、クロウディアという三角関係が出来上がりつつあります。今回の冒頭部分でもクロウディアにツヴァイをとられ不機嫌なアインが描かれています。

こういう風に背景でシーンやキャラクターの心情を描くのはテキスト原作のアニメでは重要になってくるような気がします。原作では背景がめまぐるしく変わるわけではないので、それをアニメ化する場合にはキャラクターたちが今、どこにいるのか、例えば原作で駅のシーンが出てきた場合、それをアニメにするにはキャラクターたちは実際には駅のどこにいるのか?改札口前なのか改札口周辺なのか、それともホームにいるのかといった細かい場所の設定をしなければならないと思います。その場合に場所を選ぶ基準ができると思います。どうして、その場所を選んだのか?そういうバックの部分を想像してみるとクリエイター側の演出意図が見えてくる気がします。

今回残念だったのは、作画がところどころ崩れていたところでしょうか。

第1章もいよいよ終盤に差し掛かってきました、来週も楽しみです。





2009年5月10日日曜日

Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第六話「大火」

[アニメ感想]Phantom 〜Requiem for the Phantom〜 第6話「大火」


ファントム第6話です。


前回に引き続きアニメオリジナルのお話、トニー=ストーン編の後編です。


脚本は原作シナリオ担当の虚淵玄。


今回の話はサイス=マスター大活躍な話です。

サイスの作戦により大火というタイトルのとおりインフェルノが大躍進を見せます。

以前にサイスが裸のアインにオイルを塗っている変態シーンがありましたが、今回のアニメオリジナルエピソードでさらにサイスの変体シーンが追加!裸のアインをカメラで撮影してる!おのれサイス=マスター!ビィートレインの変態悪役キャラの地位を獲得していくサイス=マスター。写真撮影しながら一人で持論を語りつつけるサイスの姿はMADLAXの悪役フライデー=マンデーに近い。もし声が江原さんだったら、完全にフライデー=マンデーですよ。やはりサイス=マスターというキャラクターの声を江原さんにしなかったのは正解かもしれません。

そして、シャワーを浴びた後、全裸のままで歩き回っているアイン。実にけしからん。それを全く気にしていないツヴァイもどうかしてるよ…。

演出面に関しては、今回はあまり凝った演出が少なかった気がします。まあ、しいて言うならば、この話自体が作品全体の中での世界観やキャラクター、インフェルノという組織の設定をより深く描写するための演出だったような気がします。

あとは、ファントムの中でたびたび登場する野良犬の描写ぐらいでしょうか。人を殺して飯を食べている主人公を表しているような気がします。

冒頭でアインが捨てられている花を持ち帰り、花瓶にいけていたシーンがありましたが、これはどういう意味があったのでしょうか?このシーンのアインの心情はよく分からないですが、ただ、アインの花をいけるという動作を見て霧香が草に水をあげているシーンが脳裏によみがえったのは自分だけではないと思います。

また、今回はアニメオリジナルエピソードですが、梧桐 と志賀が登場しています。梧桐 は台詞がありましたが、声が合っていない気がします。なんというか若すぎる。個人的にもう少し渋い声が良かったかなと。まあ、聞いているうちに慣れるとは思いますが。

次回はポルシェのエピソードとツヴァイがインフェルノに入ることとなった失われた過去のエピソードです。あと、4話くらいで第1章が終わるくらいでしょうか。キャルとか出てくるまで、もう少しでしょうか。声が沢城みゆきということですが、どんな感じなのか気になります。


2009年5月8日金曜日

日経進学Naviに霧香がいる!

日経進学Naviに霧香がいる!



タイトルに「日経進学Naviに霧香がいる!」と書いていますが、決して妄想の果てに現実と非現実の区別がつかなくなったわけではありません。



日経進学Naviに霧香がいるんですよ。



Navi


ほらね。上図の左端の列の下から二番目に夕叢霧香とかいてあるでしょう。


帝京大学に受かった人のハンドルネームが夕叢霧香に!いい趣味してやがるぜ。霧香は帝京大学に受かったか。と思って上を見ると北海道大学にも霧香が!と思ったら霜香でした…。紛らわしいじゃん…。


未だにノワールは根強い人気があるようですね。



http://daigaku.shingakunavi.jp/p/contents/gokakutaikenki/index.html


2009年5月6日水曜日

NHKはオタクを大量増殖させる気か!?「マリー&ガリー」

[アニメ感想]NHKはオタクを大量増殖させる気か!?「マリー&ガリー」


Marygary_3


最近NHK教育で放送されている「マリー&ガリー」にはまっているベントスです。


この番組はNHKの本気を感じますw




このマリー&ガリーは毎週火曜日19時25分からNHK教育で放送されている「すイエんサー」という番組内でやっているアニメです。

この「すイエんサー」という番組は科学を題材にした番組です。メインの司会を品川庄司、元AKB48の大島麻衣の3人が担当しているのですが、リポーターが全員AKB48のメンバーで構成されています。視聴者が投稿した日常の謎をAKB48が大学の先生などを訪ねて、科学の力で解き明かすといった感じです。NHKがこんなアイドルオタ向け番組を作るとは…。

マリー&ガリーはそんな番組の終わりの5分間で放送されているガリハバラを舞台にした科学がテーマのショートアニメです。詳細は以下のurlで。(因みに製作は東映アニメーション。キャラデザはおジャ魔女どれみのキャラデザをしている馬越嘉彦)

http://www.toei-anim.co.jp/tv/marie_gali/

このマリー&ガリー(以下マリガリ)はとにかく1コマ1コマに細かいこだわりが感じられます。

まず、OP。5分間のアニメなのでとても短いOPなのですが、この中にもいろいろな細かいネタがしこまれています。そして、OPのこの曲が癒し系な洗脳ソング的な感じなんですよ。最近、脳内でひたすらリピートしちゃっていますw

次に、登場人物たち。主人公のマリカはゴスロリ服をきた美少女。もはや、オタクを狙っているとしか思えない!でも、かわいいから許す!ちょっと毒舌なところもポイント。そして、マリカに科学の良さを伝授するガリレオ・ガリレイ(ガリー)!チョーさんが声をやっているこのキャラクターもまた愛嬌があるおっさんなのですよ。そして、動き出しちゃったぬいぐるみのペット。このキャラクターの“動き出しちゃったぬいぐるみ”という超展開的な設定が個人的にとても気に入っています。ペットはペットという名前です。

そして、このメインの三人以外にも毎回ゲストキャラクターとして歴史上の科学者たちをデフォルメした個性豊かなキャラクターが登場します。これらのキャラクターは元の人物の特徴をちゃんと捕らえているところが好きです。

ストーリーはとにかく毎回、超展開。でも、微妙に教育的な内容が盛り込まれているところが教育番組的でいいのですよ。それプラス細かいオタクネタが盛り込まれていてそこも面白い。サブタイトルではなぜか気合の入った作画で魔女っ娘テイストな萌えイラストになっています。もう、いろいろな点においてB級っぽさが爆発な作品なわけですよ!

とにかく、とても本気なNHKなのですよ。マリガリまでの内容でアイドルオタを増やし、マリガリで秋葉系オタクを大量生産する。NHKは日本をオタク国家に変える気だ!NHKが本気を出せばそれくらい造作もないことなのか!?

とても、面白いアニメなのでぜひみなさん見てみてはどうでしょうか?結構スルーされている方も多いのではないでしょうか?


2009年5月5日火曜日

狼と香辛料の第二期OP 新居昭乃が担当!

狼と香辛料の第二期OP 新居昭乃が担当!



狼と香辛料の第二期のOPテーマを新居昭乃さんが担当するそうです。久しぶりにアニメで新居昭乃の曲が聞けるので楽しみです。ファントムのEDもアリプロじゃなくて新居昭乃だったらなぁと…。個人的には新居昭乃の曲はED派なのですが、「KURAU Phantom Memory」のOP、懐かしい宇宙と「ロードス島戦記」のOP、Adèsso e Fortrna ~炎と永遠~は例外的に好きです。



NOIRのエンディング、きれいな感情が個人的に一番好きです。アニメ一話観終わったという感じがしていいのですよ。



似てる?

秋月澪&諌山黄泉


Yomio_3 「けいおん!」の秋月澪と「喰霊~零~」の諌山黄泉です。


二人とも姫様カットなせいか、キャラデザが似ている気がします。


姉妹っぽい?


まあ、絵のコンセプト的には妹捕獲しましたって感じですかね。


京都アニメーション製作の「けいおん!」ですが、最近人気ですね。自分の中ではそこまで注目しているわけではないのですが、いわゆる空気系アニメというやつですか。けいおんというタイトルですが、マジな軽音部っていう感じじゃないですね。このアニメを見て軽音部に入るお馬鹿なオタクが出てくるのでしょうが、軽音部はヒキコモリなオタクと愛称が悪い気がするんですが…。痛ギターとかコミケに持ってきている人が多数現れそうですね。


2009年5月4日月曜日

劇場版「名探偵コナン漆黒の追跡者」

劇場版「名探偵コナン漆黒の追跡者」を観てきました。



今、話題の「劇場版名探偵コナン~漆黒の追跡者(チェイサー)~」を観に行ってきました。



コナンの劇場版を劇場に観に行ったのは、実に8年ぶりぐらいでしょうか。5作品目から観に行かなくなり、テレビ放映を待っていたのですが、今回は面白そうだったので、テレビ公開を待ちきれずに観に行ってしまいました。



内容を話してしまうとネタばれになるので、内容には触れません。


とりあえず、面白かったかどうかですが、面白かったです。ここ最近の劇場版コナンの中では良いできだったと思います。登場人物たちも勢ぞろいといった感じで、キャストも超豪華でした。


漫画・テレビ版のコナンをぜんぜん見ていなくて、キャンティとコルンって誰だよ?とか思いながら見ていましたが、最初の今までのあらすじでだいたい分かりました。いつの間にかストーリーが進展していて、自分の知らない内容も多々ありましたが、十分楽しめました。いろいろ、ツッコミどころはありましたが、今回の見所は黒尽くめの男たちとコナンや蘭のバトルアクションです。


全体的に推理はあまりありませんでした。今回はバトルアクションメインといった感じでした。


ラストの東京タワーのシーンが一番の見所だと思います。


あと、DAIGOはやっぱり浮いていました。ウォンテッドでウェスリーの吹き替えもやっていましたが・・・。


まあ、ツッコミどころはいろいろとありますが、今回の劇場版コナンは劇場に行って見るだけの価値はあると思います。


まだ観ていない人はぜひ劇場に足を運んではどうでしょうか?


2009年5月2日土曜日

Phantom ~Requiem for the Phantom~第五話「刹那」

[アニメ感想]Phantom ~Requiem for the Phantom~第五話「刹那」


真下版ファントム第5話です。


これまでの原作に沿った話と違い、アニメオリジナルのお話です。


今回の話はいわばノワールで言うところの第6話「迷い猫」といったところでしょうか。「迷い猫」は霧香がナザーロフを撃つか撃たないか、殺し屋を続けられるか否かを決定付けるお話でした。

今回の内容も殺し屋としてのツヴァイを描くのに必要不可欠な話です。

インフェルノに楯突くマフィアの抑圧のため、マフィアのボスの家族の殺害という任務を任せられたツヴァイ。たとえ、殺す相手が子供でも殺せるかどうか試されているわけです。まさに、NOIRの第6話。おそらく、他のアニメでは、こういった展開になれば何らかの理由でフラグを回避できるものですが、NOIRとファントムではそれが起こりません。普通は倫理上殺さない、もしくは殺す必要がなくなるようにストーリーが展開するものですが、これらの作品では殺してしまうのですよ。

「あそこは殺さないところだろ」というツッコミをする人がいるかもしれませんが(昔、自分がNOIRを見たころ、友人がそういうツッコミをしていました)、それでは、このアニメの重さが薄れてしまうのですよ。このアニメはそんなに軽いテーマを扱ったものではないのです。そこが揺るがないのが真下監督の良さでもある気がします。

上述した点はNOIRとファントム、この二つの作品で共通の描写なのですが、NOIRとファントムで違う部分もあります。 NOIRでは霧香は一度殺しに失敗しているのです。そして、悩んだ後、殺し屋としての自分を貫くために霧香はナザーロフに向けた銃の引き金を引きます。しかし、ファントムではNOIRのときとは違いツヴァイが殺しを躊躇っているような描写が意外と少ないのです。

このお話はNOIRではまだ引き返すことができたかもしれないターニングポイントだったような気がします。あそこで、引き金を引かなければ、霧香は殺し屋を続けられなかったでしょう。ツヴァイにとってもここはターニングポイントになりえたかもしれませんが、しかし、殺さない選択肢を選べば自分の死に繋がる、つまり、実際には選択肢がないのです。そう、彼には迷う余地がないのです。

遊園地で遊んでいるマフィアの親子の姿をみて、戸惑っているような描写はありますが、それ以上の描写はあまりなく、最後に、迷わず引き金を引いたのはそういう意味合いが込められているのではないでしょうか?

また、今回もいろいろと面白い演出がなされていました。

一番、良かったのツヴァイが子供に銃を向けた時、背景の鏡に自分自身の姿が映るという演出です。例えば、駅のホームに設置してる鏡がありますが、あれはこれから自殺しようとする人が、自殺する直前の自分の姿を見て、自殺を思いとどまらせるためについています。しかし、ツヴァイは一瞬躊躇いはしますが、一歩を踏み出してしまうのです。なかなか見事な演出だと思います。

あと、初めの部分、トランプのマークをフレームとしてスロットが回っている絵を写しているのも工夫されていて面白いと思います。

アインとツヴァイの訓練のシーンでもまた、変なオーラが出ていました。

今回の遊園地のシーン、またしてもアインが明るいアインになっていました。この遊園地のシーンは前回と同様、珍しくモブキャラが動いていましたよ。ビィートレインも変わりましたね。

そして、最後のクロウディアの家で二人きりの状態で部屋の電気が消える演出がまた意味深な感じがします。ゲームであったベッドシーンはこの先あるのでろうか?

今回も面白かったです。次回もアニメオリジナルのお話です。来週も楽しみです。

そろそろ、ファントムのDVDの予約をしなくてはなりませんね。